診療の案内
避妊・去勢
避妊手術・去勢手術について
当院では避妊・去勢手術を推奨しています。
避妊手術とはメスの発情や妊娠を防止するために卵巣または卵巣と子宮を摘出する手術のことです。去勢手術とはオスの生殖能力をなくすことや性行動を抑制するために精巣を摘出する手術のことです。手術にはそれぞれ長所も短所もありますが、健康な若い時期であれば、明らかに手術の長所が短所より勝っています。動物医療の先進国であるアメリカでは避妊去勢手術がワクチン接種と同じくらい普及しています。いずれの手術も全身麻酔が必要であり、当院では手術前に麻酔をかけてもよい状態かどうかを身体検査と血液検査によって必ずチェックしています。手術は短時間で終わりますが、麻酔から完全にさめるには1 日以上かかりますので、当院では術後1 ~ 2 泊の入院を推奨しています。抜糸までに約10 日かかりますが、抜糸までの間は基本的に診察の必要はなく、ご自宅で管理できます。

◎手術の長所
- メスの発情を防止できる(いわゆる生理による出血がなくなる)
- オスの性行動(マーキング、攻撃性など)を抑えられる可能性がある
- 生殖能力をなくし、妊娠を防止できる
- 性ホルモンが関係している多くの病気(メスでは子宮や卵巣の病気、乳腺腫瘍、オスでは前立腺の病気や肛門の周りにできやすい腫瘍など)を予防できる。乳腺腫瘍は最初の発情(生理)が始まる前に手術をすると予防効果が最大です
◎手術の短所
- 術後太ることがある(与えるフードの量を守れば防げます)
- ごくまれに術後しばらくしてから尿を漏らすことがある(大型犬のメスの避妊手術後)
- まれに縫合糸に対する副反応(アレルギー反応)が起きることがある(※)
- 術後の一時的で軽い痛み、体力・免疫力の低下
- ※
- 手術で使った縫合糸が体の組織とアレルギー反応を起こし、発熱、縫合部周囲の腫れ・しこり、縫合部から皮膚への管の形成などの症状が見られます。治療としては組織と反応した糸を手術で取り除くことで済む場合もありますが、免疫を抑える薬(免疫抑制剤)を併用する必要がある場合もあります。
このアレルギー反応は絹糸などの非吸収糸(溶けない糸)を用いた場合に起こることがほとんどですが、当院ではアレルギー反応を起こしにくい吸収糸(溶ける糸)を用いて手術を行います。
◎注意点







